どうも精密栄養カウンセラーのナカハラです。
実体験や日々の学びを元に、皆さんに役立つ健康情報をお届けしています!
梅雨が明けて、いよいよ夏本番という感じになってきました。
実はこの春先くらいから、ちょっとした習慣を生活に取り入れています。
もともと散歩が趣味だったのですが、朝起きてすぐに散歩へ出て、コーヒーを買ってベンチでボーッとする。
これがすこぶる良い!
僕はもともと朝がすごく苦手なタイプで、グダグダ寝てしまったり、なかなかエンジンがかからなかったり、そういう感じでずっと生きてきました。
それが、この習慣を始めてから朝が楽しくなってきたのです。
比較的スムーズに一日の業務に取りかかれて、早寝早起きにもなりました。
いろいろな健康法を試してきましたが、正直これがいちばん効いている実感があります笑
やはり「リズムを整える」というのは、ものすごく大事なのだと思います。
そんなことを意識していると、関連する情報が自然と自分の中に入ってくるようになりました。
そこで本日のテーマは「時間栄養学」です。
クロノニュートリションとも呼ばれる分野で、簡単に言うと「同じものを食べても、いつ食べるかで体への影響がまったく異なる」ということが分かってきた、という話です。
近年とても注目を集めている領域で、僕自身も「なるほど、これは理にかなっているな」と感じています。
今回もいつもの精密栄養学らしく、体内時計と遺伝子という視点から掘り下げていきます!
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同じものを食べても、「いつ」で結果が変わる
時間栄養学(クロノニュートリション)という考え方
時間栄養学は、「食べる内容」だけでなく「食べる時間」に注目する分野です。
同じ食事でも、朝に食べるのと夜に食べるのとでは、血糖値の上がり方も、脂肪のつき方も違ってくる。
そうしたことが、近年の研究で少しずつ明らかになってきています。
アーユルヴェーダも薬膳も、実は昔から
たとえばアーユルヴェーダ。
東洋医学の一つですが、体質によって食べる時間や食べるもの、さらには季節によっても食べ方を変えていく、という考え方があります。
日本の食文化にも「旬のものを食べる」という言い方がありますよね。
薬膳も、まさにそういう発想だと思います。
こうした古くからの知恵が、精密栄養学の視点から見ても面白いくらいにリンクしてくる。
だからこそ、皆さんにもぜひ取り入れてみてほしい考え方です!
体内時計=サーカディアンリズム
ここで鍵になるのが「サーカディアンリズム」です。
これは簡単に言うと、私たちの体内時計のこと。
この体内時計は、消化酵素やホルモンの分泌を実は細かく調整しています。
そしてこのリズムによって、栄養の代謝効率が大きく変わると言われています。
つまり、一日のリズムに合わせて栄養を摂ることで、代謝やホルモンの調整が最適化されていく。
これが、効率的かつ効果的な健康管理につながっていきます。
午前は「燃やす」時間、夜は「ためこむ」時間
インスリンは朝から日中に活発になる
インスリンは、このブログでも何度も登場している、血糖値に関わるホルモンです。
炭水化物や糖質を食べると血糖値がグッと上がりますよね。
いわゆる血糖値スパイクです。
インスリンは、この上がった血糖値を下げようとするホルモン。
このインスリンが、一般的に朝から日中にかけて活発に分泌されると言われています。
つまり午前中は、血糖値を効率的にコントロールしやすい時間帯なのです!
逆に夜間に糖質を摂ると、インスリンの分泌リズムが乱れ、血糖値が安定しにくくなる。
「夜に食べると太る」というのは、ここからも説明できます。
消化酵素のピークも朝から昼
消化酵素の分泌も、時間帯によって変化します。
こちらも朝から昼にかけてピークを迎え、夕方以降は徐々に低下していくと言われています。
つまり、朝食と夕食とでは、栄養素の吸収効率そのものが異なるということです。
なぜ「夜食べると太る」のか
インスリンの観点と消化酵素の観点、この両方から考えてみましょう。
夜に食べると、脂肪の蓄積や代謝の低下を招きやすくなります。
その結果として、肥満や代謝症候群(メタボリックシンドローム)のリスクが高まる可能性がある。
体の働きは時間帯によって変わるので、食事の内容も時間に合わせて調整するといい。
これが時間栄養学の基本的な考え方です。
一日のリズムに合わせる、食べ方の4つの基本
まずは一般論として、時間帯ごとの食べ方をお話しします。
朝食:タンパク質と良質な脂質でエンジンをかける
朝食では、タンパク質と良質な脂質を摂ることが効果的です。
これによって日中のエネルギーを維持でき、代謝も促進されます。
ホルモンバランスを整えるうえでも役立ちます。
昼食:炭水化物は昼に寄せる
炭水化物は、昼食を中心に摂っていきましょう。
こうすることで、午後の活動に必要なエネルギーを安定して供給できます。
夜にドカッと糖質を摂るのではなく、活動量の多い昼に寄せる、というイメージ。
就寝前:軽く、そして「眠りを促す栄養素」を
就寝前は、ここまでの話から分かる通り、軽めが大切。
脂質や糖質は控えめにして、逆にマグネシウムやトリプトファンなど、睡眠を促す栄養素を意識するといいでしょう。
ご存じの方もいるかもしれませんが、マグネシウムは睡眠導入を助けてくれるミネラルです。
体の緊張をほぐし、筋肉をゆるめ、さまざまな代謝にも深く関わっています。
トリプトファンも重要です。
体の中では「トリプトファン → セロトニン → メラトニン」という変換経路があります。
言ってみれば、トリプトファンは眠りのもとになる材料。
メラトニンが分泌されると眠くなって、自然と眠りに入っていく、という流れです。
間食:タンパク質と食物繊維で血糖を守る
午後のエネルギー低下を補うために、間食を上手に使うのも一つの手。
その際は、適度なタンパク質や食物繊維を含む食品を選びましょう。
こうすることで、血糖値の安定化と代謝効率の向上が期待できます。
ここまでが、サーカディアンリズムに基づいた一般的な摂取タイミングです。
ここからが精密栄養学——あなたは朝型?夜型?
さて、ここからが時間栄養学と精密栄養学の交差点です。
一般論だけでなく、一人ひとりの遺伝子特性も重要な要素になってきます。
体内時計を刻む「PER遺伝子」「CLOCK遺伝子」
サーカディアンリズム、つまり体内時計を制御する遺伝子が、近年注目されています。
具体的には「PER遺伝子」や「CLOCK遺伝子」と呼ばれるもの。
これらの型が、私たちのクロノタイプ——いわゆる朝型か夜型か——を左右していると言われています。
そしてこれらの遺伝子の違いは、インスリン感受性や代謝疾患のリスクにも影響していると考えられています。
だからこそ精密栄養学的には、こうした個人差を踏まえたうえで、食事のタイミングや栄養の摂り方を組み立てることが大切になります。
※クロノタイプと遺伝子の関係はまだ研究が進んでいる発展途上の分野です。断定ではなく「体質傾向を捉える視点」として活用してください。
朝型は朝にガッツリ、夜型は夕方を制する
では、タイプ別にどう考えればいいのか。
朝型:早めの朝食でしっかり栄養を摂ることで代謝が高まりやすいとされています。
夜型:夕方の栄養摂取を重点的に管理することが鍵になります。
夜型の方は、生活全体が後ろにずれ込みやすいですよね。
夜や深夜に「お腹が空いたな」と食べてしまいがち。
とはいえ、寝る前の飲食は脂肪の蓄積につながりやすい。
だからこそ、夜型の人ほど夜間の食事を意識して整えることで、代謝疾患のリスクを下げられる、というわけです!
サプリのタイミングも変わってくる
遺伝子タイプによって、サプリの摂取タイミングも調整するといい、と言われ始めています。
朝型:サプリを朝食後や午前中に摂ると効果的とされます。特にエネルギー代謝を高めるビタミンB群やミネラル類が推奨されています。
夜型:午後から夕方、特に夕食前後がいいのではないか、と言われています。こちらはビタミンDやオメガ3脂肪酸といった脂質系、そしてマグネシウムなどが候補です。
※このあたりはまだ研究段階で、あくまで一例です。今後さらに知見が深まっていく分野だと捉えてください。
遺伝子を測らなくても、「当たり」はつけられる
遺伝子検査はなかなかお金もかかりますし、分かりにくい部分もあります。
そこでおすすめなのが、長年の自分の傾向から「当たり」をつけるという方法です。
「朝に強いな」とか、「放っておくとどんどん夜型になっていくな」とか。
そういう方向性は、長く生きていると見えてきやすいものです。
ちなみに僕自身は、普通に過ごしていると夜型に寄っていくタイプ。
朝散歩を取り入れて多少は早くなりましたが、本当の朝型の人はもっと早い。
僕は間違いなくそのタイプではないので、根っこは夜型なのだろうと想像しています。
もちろん、ある程度きちんと確定させるほうが望ましいのですが、想像の範囲でも十分ヒントになります。
「自分はどっちだろう?」と考えながら、ここからの話を聞いてみてくださいね!
ライフスタイル別・体内時計の活かし方
日常生活のスタイルに応じた、サーカディアンリズムの活用法もお話しします。
時差ボケ・ノマド——現地時間に「先回り」する
たとえば時差ボケ。
ノマドとして働く方や、移動が多い方はよく悩まされると思います。
こういうときは、食事の時間を現地時間に合わせるのが有効です。
例えばヨーロッパ。
日本とだいたい7時間ほどの時差があります。
ヨーロッパ時間に合わせて食事を摂ることで、体内時計をスムーズに調整しやすくなります。
移動する数日前から、行き先の時間帯に合わせて食事のリズムを寄せておく。
「今は日本にいるけれど、アメリカならこの時間に食事を摂るだろうから、あらかじめそっちに体を合わせておこう」という発想です。
体内時計を先に現地仕様に作っておく、というイメージですね!
加齢とともにリズムは変わる
加齢によってサーカディアンリズムが変化することも、すでに知られています。
特に高齢の方は、消化機能が徐々に低下してきます。
ですから、朝の栄養摂取を重視して、夜間は胃腸に優しい消化に負担のない食事を選ぶことが重要です。
さらに、
日常的に早朝の自然光を浴びる
規則正しい食事時間を設定する。
こうした比較的簡単に実践できるリズム調整を取り入れるだけで、全体的な健康状態の向上が期待できます。
朝の光を浴び、夜のブルーライトを減らす
いろいろな生活スタイルや体質があると思いますが、近年とりわけ注目されているのが「光」です。
朝に光を浴び、夜のブルーライトを減らす。
これが思っている以上に健康に響いている、というのを僕自身も体感しています。
スマホは以前から、夜になるとブルーライトを抑える夜間モードに切り替えています。
バイオハック系の方の中には、常にブルーライトカットのサングラスをかけている方もいるようです。
さすがにそこまでは手が回りませんが、「夜はパソコンを見ない」といったことは心がけています。
そして冒頭お話しした朝散歩。
これを始めてから、夜に眠くなるのが明らかに早くなりました。
もともとスコンと眠れるタイプではあったのですが、リズムそのものが整ってきた感覚があります。
おかげで午前中から仕事ができるようになり、時間も効率的に使えている実感があります。
光を意識する、時間を意識する。
これだけで生活の質、そして健康の質がグッと上がっていくと思います!
まとめ
本日は「時間栄養学(クロノニュートリション)」をテーマにお届けしました。
同じものを食べても「いつ食べるか」で体への影響は変わる
体内時計(サーカディアンリズム)が消化酵素やホルモンの分泌を調整している
インスリンも消化酵素も朝から日中がピーク。だから午前は「燃やす」、夜は「ためこむ」
基本は、朝にタンパク質と脂質、昼に炭水化物、夜は軽く、間食で血糖を守る
ここに遺伝子(PER・CLOCK)という個人差が重なり、朝型・夜型で最適な食べ方が変わる
時差ボケ・加齢・光の使い方まで、体内時計は幅広く応用できる
そして何より大切なのは、人は一人ひとり違うということ。
一般論を土台にしつつ、自分のリズムに合わせて微調整していく。
まずは「朝の光を浴びる」「夜のブルーライトを減らす」あたりから、気軽に取り入れてみてください!
おわりに——最近ハマっていること
ここからは少しだけ近況を。
先日、サービスの独自LP(ランディングページ)を新しく作り替えました。
これまではプラットフォームに依存したサービスだったのですが、独自のLPを立ち上げたんですよね。
これがAIと壁打ちしながらかなりこだわって作ったもので、ありがたいことにウェブデザイナーの方からもお褒めの言葉をいただいて、こだわった甲斐があったなと思っています!
申し込まなくても大丈夫なので、よかったら見るだけでも見てみてください笑
「いきなりお金を払うのはちょっと」という方がほとんどだと思うので、まずは無料相談を用意しています!
そちらからお気軽にどうぞ。
そして今、勢いに乗ってアプリ制作もガンガン進めています
一つ目は禁酒アプリ。
僕が精密栄養カウンセラーとして活動を始めたきっかけは、禁酒です。
お酒をやめていなければ、ここまで健康を突き詰めることはなかった。
僕の原点であり、個性でもあるお酒——それを逆手に取ったアプリです笑
審査を申請中で、通ればまずiOS限定でApp Storeにて配信予定です。
ヘルスケアアプリの制作にも取り組んでいます
これは「自分が本気で使いたい」と思えるものを作っているので、じっくり作り込んでからリリースするつもりです。
健康に関わるデータを扱うので、そこは慎重にいきます。
発信を聞いていただいて、無料相談、そしてカウンセリングへ——今はそういう流れなのですが、その手前に「アプリで気軽に精密栄養学を体験する」という中間地点があってもいいなと思っています。
カウンセリングは月1のペースですが、アプリなら日々の生活に溶け込みます。
自分でもワクワクしながら作っているので、進捗はまた配信でお伝えしますね!
今週末は、狩猟免許の試験があります!
今週はそちらに時間をがっつり使っているので、その報告もまたお届けできればと思います。
それでは、今日も健康で!
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参考文献・エビデンス一覧
[時間栄養学・食事タイミングと代謝/インスリン感受性]
Reytor-González, C., Simancas-Racines, D., Román-Galeano, N. M., Annunziata, G., Galasso, M., Zambrano-Villacres, R., Verde, L., Muscogiuri, G., Frias-Toral, E., & Barrea, L. (2025). Chrononutrition and Energy Balance: How Meal Timing and Circadian Rhythms Shape Weight Regulation and Metabolic Health. Nutrients, 17(13), 2135.
[早い食事・体内時計・ホルモン(メラトニン等)と代謝]
BaHammam, A. S., & Pirzada, A. (2023). Timing Matters: The Interplay between Early Mealtime, Circadian Rhythms, Gene Expression, Circadian Hormones, and Metabolism—A Narrative Review. Clocks & Sleep, 5(3), 507–535.
[クロノタイプ別の食事タイミング(早い vs 遅い)RCT]
Habe, B., Črešnovar, T., Petelin, A., Kenig, S., Mohorko, N., & Jenko Pražnikar, Z. (2025). Comparing the influence of early and late time-restricted eating with energy restriction and energy restriction alone on cardiometabolic markers, metabolic hormones and appetite in adults with overweight/obesity: per-protocol analysis of a 3-month randomized clinical trial. Nutrition & Metabolism, 22, 85.
[体内時計遺伝子(CLOCK・PER等)の多型と代謝]
Škrlec, I., Talapko, J., Džijan, S., Cesar, V., Lazić, N., & Lepeduš, H. (2021). The Association between Circadian Clock Gene Polymorphisms and Metabolic Syndrome: A Systematic Review and Meta-Analysis. Biology (Basel), 11(1), 20.
[睡眠とマグネシウム(トリプトファン→セロトニン変換への関与)]
He, C., Wang, B., Chen, X., Xu, J., Yang, Y., & Yuan, M. (2025). The Mechanisms of Magnesium in Sleep Disorders. Nature and Science of Sleep, 17, 2639–2656.
※クロノタイプや体内時計遺伝子と代謝の関係は、観察研究を含む発展途上の分野です。遺伝子タイプ別のサプリ摂取タイミングなどはまだ研究段階の知見であり、本記事は断定ではなく「自分の体質傾向を捉え、生活を見直すための視点」としてご活用ください。個別の診断・治療は医療機関で行うものです。
















