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冷え性、太りやすい、やる気が出ない|“隠れ甲状腺機能低下”という可能性

どうも精密栄養カウンセラーのナカハラです。

実体験や日々の学びを元に、皆さんに役立つ健康情報をお届けしています!

7月に入って、いよいよ夏らしくなってきました。

もともと夏は好きだったのですが、ここ最近の暑さはちょっとしんどくて、毎年「今年は大丈夫かな」とビビりながら過ごしています笑

去年は日傘も買いました。

今年も僕は日傘男子です!

僕の年代だと「日傘なんて」と言われがちですが、もうそんなことは気にしていられません笑

さて、本日のテーマは「隠れ甲状腺機能低下」。

手足が冷える、夏でもあまり汗をかかない、気力が湧きにくい、そんなに食べていないのに太りやすい——こうしたお悩みを抱えている方は、全体的にとても多い印象です。

その背景の一つに、甲状腺機能の低下が隠れている可能性があります。

何を隠そう、僕自身がまさにこれに当てはまります!

自分ごとだからこそ徹底的に調べ、実践してきたテーマです。

今回はいつもの精密栄養学らしく、血液データと遺伝子という2つの視点から掘り下げていきます!

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こちらからぜひどうぞ!

「冷え性だから」で済ませていませんか?

こんな不調、ありませんか?

まずは、思い当たる方が多いであろうサインを挙げてみます。

  • 手足がいつも冷えている

  • 夏でもあまり汗をかかない

  • 気力・やる気が湧きにくい

  • たいして食べていないのに太りやすい

こうした不調を、「冷え性だから」「年齢で代謝が落ちたから」と諦めてしまっていないでしょうか?

犯人は“隠れ甲状腺機能低下”かもしれない

これらの背後に、一般的な健康診断では見落とされがちな「隠れ甲状腺機能の低下」が潜んでいることがあります。

医学的には「潜在性甲状腺機能低下症」とも呼ばれる状態です。

血液データを見ていると、このタイプの方が結構多いと感じます。

甲状腺ホルモン=全身の「代謝スイッチを入れる着火剤」

甲状腺ホルモンと聞くと難しく感じるかもしれません。

ざっくり言うと、全身の細胞の「代謝スイッチを入れる着火剤」のようなイメージ。

これがうまく働かないと、体温が上がりにくい、脂肪が燃えにくい、気力が湧きにくい、といったことが起こります。

血液データで見る3つのサイン

甲状腺機能低下症_血液栄養解析_遺伝子検査_ホルモン | 精密栄養学

血液栄養解析では、主に次の3つの数値から甲状腺機能を読み解いていきます。

サイン①:TSH——脳からの“もっと出して”信号

TSHは「甲状腺刺激ホルモン」と呼ばれるものです。

脳から甲状腺に向かって「もっとホルモンを出して!」と指令を送る、命令信号の役割をしています。

このTSHが上昇傾向にある場合、脳が必死に命令を出さないとホルモンが出ない、という状況を意味します。

つまり、甲状腺が疲れ始めているサインと考えられます。

精密栄養の視点では、TSHが2.0(μIU/mL)を超えてくると要注目、という目安で見ています。

※これはあくまで精密栄養(機能性的)な“目安”です。一般的な検査基準では上限が4.0〜4.5前後とされ、2.0という値は「基準値内でも不調があれば早めに着目する」ための見方になります。診断は医療機関で行うものです。

サイン②:FT3——実際に働く“実行部隊”

甲状腺ホルモンには、T4とT3の2種類があります。

T4が前駆体(いわば未完成品)で、T3が活性型——実際に細胞の中で使われる形です。

血液データではFT4・FT3という項目で測定されます。

細胞に入り込んで代謝を上げる“実行部隊”が、このFT3です。

精密栄養での理想値は、おおむね3.0〜4.1(pg/mL)あたり。

たとえばFT4は十分に出ているのに、FT3が3.0を下回っているなら、活性型ホルモンの不足、つまり代謝低下の可能性が疑われます。

※FT3・FT4の理想値も精密栄養的な目安で、一般的な基準範囲とは異なります。

サイン③:LDLコレステロール——“食べてないのに高い”の意味

3つ目はLDL、いわゆる悪玉コレステロールです。

「なぜここでコレステロール?」と思いますよね?

脂っこいものや加工食品(オメガ6の多い油など)をそれほど食べていないのに、なぜかLDLが120を超えている。

特に女性に多いこのパターンですが、実は要注意です。

甲状腺ホルモンには、肝臓でLDLを取り込む“受け皿”(LDL受容体)を増やし、さらにコレステロールを胆汁酸に変えて体外へ排出する働きがあります。

なので甲状腺ホルモンが不足すると、コレステロールが血中に溜まりやすくなります。

「食事ではなく、甲状腺が原因のLDL高値」というケースがあるということです。

ちなみに、極端なケトジェニックでLDLが上がる方もいます。

本当のボトルネックは「T4→T3の変換」

甲状腺機能低下症_血液栄養解析_遺伝子検査_ホルモン | 精密栄養学

ここがいちばんのポイントです。

甲状腺が出すのは9割がT4。でもT4は“未完成品”

甲状腺が出すホルモンは、9割以上がT4と言われています。

TSHが「ホルモンを出して!」と命じると、まずT4が出ます。

ところが、T4はT3に変換されないと細胞には届きません。

T4は肝臓や腎臓などに届き、そこで「脱ヨウ素酵素」によってヨウ素原子が1つ外されることで、初めて活性型のT3になります。

このT3になって初めて、細胞の代謝スイッチが入る、という流れです。

つまり、甲状腺が元気にT4を出していても、この“仕上げの変換”が滞れば、細胞に届くのは働けない未完成品ばかり、ということになります。

検査では見えない“ローT3症候群”

単純にTSHが高くてFT4が低ければ、誰の目にも明らかな機能低下です。

やっかいなのは、そうではないケースが現代にはとても多いこと。

「FT4は正常なのに、なんだか疲れが抜けない」——これは変換がうまくいっていないサインかもしれません。

T4は十分でもT3が低い、この状態は「ローT3症候群」と呼ばれます。

検査上は正常でも、体は省エネモードに入っている。

クリニックでは指摘されにくい、まさに“隠れ”の部分です。

変換を支える3つのミネラル——亜鉛・セレン・鉄

この変換には、栄養学的に3つのミネラルが鍵を握ります。

  • 亜鉛:不足するとT4からT3への変換が低下すると言われています

  • セレン:脱ヨウ素酵素はセレンを必須とする“セレン酵素”。いわば変換のお助けマンです

  • :不足すると、活性の低い「リバースT3」に傾きやすいとされています

リバースT3とは、T3とは逆に代謝を“落とす”方向に働くブレーキ役のホルモンです。

※鉄とリバースT3の関係はまだ研究の幅がある領域なので、あくまで傾向として捉えてください。

生まれつきの“変換しにくさ”——DIO遺伝子

さらに遺伝子に踏み込みます。

この変換能力は、生まれつき左右している遺伝子があります。

DIO1・DIO2とは

それが「DIO遺伝子」です。

  • DIO1:主に肝臓や腎臓で働き、血中のT3濃度を維持するのに関わります。

  • DIO2:脳や筋肉、褐色脂肪細胞などで働き、その場その場(局所)でのT3産生や熱産生をコントロールします。

どちらも、T4からT3への変換を担う脱ヨウ素酵素の“設計図”にあたる遺伝子です。

Thr92Ala多型——数値は正常でも、寒がりで太りやすい

これらの遺伝子に変異(多型)がある人は、生まれつきT4からT3への変換効率が低い傾向があります。

実際、DIO2の「Thr92Ala」という多型を持つ方は、酵素の活性が下がり、血中のT3が低くなることが報告されています。

そのため、血液検査でFT4が基準値内でも、細胞内ではT3が足りていない、という状態に陥りやすいのです。

まさに僕のようなタイプですね笑

どうすればいい?——3つの対策

甲状腺機能低下症_血液栄養解析_遺伝子検査_ホルモン | 精密栄養学

ここまでを統合した対策を、3つお話しします。

対策①:変換を支えるミネラルを満たす

DIO遺伝子に変異がある人は、酵素そのものの働きが弱い分、補酵素として働く亜鉛やセレンを意識的に補い、変換をサポートすることが重要です。

鉄不足も、リバースT3に傾く要因になり得るので見ていきましょう。

ただし、鉄については注意が必要です。

「鉄が足りていなさそうだから」と、安易に鉄サプリを飲むのはおすすめしません。

鉄は一度細胞に取り込まれると取り出しにくいミネラルで、本当に足りていないのかは、血清鉄だけでは判断しづらい。

赤血球が壊れる溶血性貧血や、慢性炎症による鉄の利用障害が背景にあることもあります。

まずは慎重に原因を特定していきましょう。

鉄や溶血については過去の配信でも詳しく扱っているので、あわせてどうぞ!

対策②:極端な糖質制限を避ける

ここは僕も「そうなんだ」と思った部分です。

実は、T4からT3への変換には、インスリン量が大きく関わっています。

古典的な研究では、糖質をほぼ断つと血中T3が大きく低下し、リバースT3が増えることが示されています。

一方で、最低限の糖質(1日50gほど)が確保されていればT3は保たれた、という報告もあります。

つまり、冷え性や甲状腺機能低下のリスクを抱える人が極端な糖質制限(ケトジェニックなど)を行うと、体が飢餓状態と判断し、省エネモードに入ってしまう可能性があるということです。

僕自身、かなり意識的にケトン体質を目指していた時期がありました。

初期は調子が良かったのですが、だんだんしんどくなってきて、体重もガクンと落ちました。

今辿り着いたのは、糖質というエンジンとケトン体というエンジンの「ハイブリッド戦略」。

これがなかなか難しく、データを見ながら調整している最中です。

ちなみにDIO変異タイプの人は、たとえば小さじ1杯の蜂蜜のように、血糖を急激に上げにくい少量の糖質を取る方が、変換が回りやすくなる傾向があるとも言われています。

このあたりは、僕の実体験も含めて見ていきたいところです!

対策③:肝臓をいたわる

T4からT3への変換の主な舞台は、肝臓です。

ですから、アルコールや加工食品など肝臓に負担をかけるものは、変換効率を下げる懸念があります。

具体的には、

  • アルコールを控える

  • 加工食品を減らす

  • 肝臓の解毒を助けるものとして、アブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ、カリフラワーなど)を日常的に取り入れる。

  • 良質なタンパク質をしっかり摂る

僕はボーンブロススープを飲んだり、最近は野生の鹿から良質なタンパク質を得ようと、狩猟免許の取得にも挑戦しています笑

カフェインも、TSHを刺激する方向に働くので控えめに。

ちなみに僕はもう禁酒しているので、肝臓がひどく弱っている感じはありませんが、やや弱々しいので、もう少し活性化させていきたいところですね笑

まとめ

本日は「隠れ甲状腺機能低下」をテーマにお届けしました。

  • 冷え・低体温・気力低下・太りやすさの裏に、甲状腺機能低下が隠れていることがある

  • 血液では TSH・FT3・LDL の3つがサインになる

  • 本当のボトルネックは「T4→T3の変換」。検査が正常でもT3が足りない“ローT3症候群”がある

  • 変換は亜鉛・セレン・鉄に支えられ、DIO遺伝子の多型で生まれつき効率が低い人もいる

  • 対策は「ミネラルを満たす」「極端な糖質制限を避ける」「肝臓をいたわる」の3本柱

甲状腺をいい感じに回せると、一時的なブーストではなく、継続的にパワーが湧いてくる——僕が今いちばん力を入れて取り組んでいるテーマです!

おわりに——近況を少しだけ

今はClaude CodeやCodexなどのAIを使って、自分のサービスLP(ランディングページ)をせっせと作っています。

7月中にはご案内できそうなので、公開できたらまたお知らせします!

将来的にはヘルスケアのアプリ開発にも挑戦したいと考えていますが、個人情報やセキュリティの面があるので、慎重に進めたいところです。

夏本番、いろいろとやりたいことを考えています。

大局を見ながら、一つずつ進めていきましょう!

それでは、今日も健康で!


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参考文献・エビデンス一覧

[T4→T3変換と脱ヨウ素酵素・微量ミネラル]

  • Köhrle, J. (1996). Thyroid hormone deiodinases — a selenoenzyme family acting as gate keepers to thyroid hormone action. Acta Medica Austriaca, 23(1-2), 17–30.

  • Olivieri, O., Girelli, D., Stanzial, A. M., Rossi, L., Bassi, A., & Corrocher, R. (1996). Selenium, zinc, and thyroid hormones in healthy subjects: low T3/T4 ratio in the elderly is related to impaired selenium status. Biological Trace Element Research, 51(1), 31–41.

[DIO遺伝子多型と変換効率]

  • Castagna, M. G., Dentice, M., Cantara, S., Ambrosio, R., Maino, F., Porcelli, T., Marzocchi, C., Garbi, C., Pacini, F., & Salvatore, D. (2017). DIO2 Thr92Ala reduces deiodinase-2 activity and serum-T3 levels in thyroid-deficient patients. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 102(5), 1623–1630.

[糖質制限・カロリー制限とT3/リバースT3]

  • Spaulding, S. W., Chopra, I. J., Sherwin, R. S., & Lyall, S. S. (1976). Effect of caloric restriction and dietary composition on serum T3 and reverse T3 in man. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 42(1), 197–200.

[甲状腺機能低下とLDLコレステロール]

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[潜在性甲状腺機能低下症]

  • Gosi, S. K. Y., Kaur, J., & Garla, V. V. (2024). Subclinical Hypothyroidism. StatPearls Publishing.

※TSHやFT3の「理想値」は精密栄養(機能性的)な目安であり、一般的な検査基準範囲とは異なります。潜在性甲状腺機能低下症の診断・治療は医療機関で行うものです。本記事は体質傾向を捉え、生活を見直すための視点としてご活用ください。

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